阪神・金本監督 “スカウト兼任”本格化

2017年01月07日 11時00分

“スカウト業”にも意欲的な金本監督

 阪神・金本知憲監督(48)が“隠密スカウト”として本格的に辣腕を振るうことになった。就任1年目の昨年も監督業をこなす傍ら、有望な選手獲得のため全国各地の球場などに顔を出し「生視察」しており、そんな秘密業務を今年はさらに、というわけ。この指揮官の姿勢には球団サイドも大歓迎だ。

 

 このオフ、金本監督は複数のスカウトにこう要請したという。「将来、レギュラーを張れる選手がほしい。『こいつ、いいな』と思った選手はどんどん僕に言ってください。僕もまた見に行くので、よろしくお願いします!」。自らも足を使って全国各地の“金の卵”を直接チェックするという「隠密スカウト宣言」だった。

 

 実は4位となった就任1年目もシーズン中に金本監督がひそかに“未来の虎戦士”に目を光らせていた。あるチーム関係者が明かす。「ドラフトでの獲得リストに挙がっているアマチュア選手の試合当日に、監督がいきなり見に行くということになって、訪れたことが何回かあった。球場にいるスカウトは急な展開にてんやわんや。金本監督が来たことに気づいた他チームのスカウトも騒然となっていた」

 

 一軍監督がプロ入り前のアマチュア選手を直々に視察、しかも神出鬼没で複数箇所にまで、というのは過去の阪神監督でも聞いたことがない。鉄人の行動範囲も広く、地元の関西圏はもちろん、関東遠征の際には静岡まで足を延ばそうと計画したこともあったという。昨年は主に野手中心の視察でドラフト1位・大山悠輔内野手(22=白鴎大)、同5位・糸原健斗内野手(24=JX―ENEOS)らを獲得。17年はさらにその“隠密スカウト業”を本格化させると宣言したわけだ。

 

 そんな指揮官にはチーム内からも「スカウト陣は監督がいつ来るか分からないので気が抜けない。それが良い緊張感にもなる。自分の足を使ってでも良い選手がほしい、チームを強くしたい、という監督の思いの表れが出ている。担当スカウトとも意思疎通が図りやすいのでメリットは大きい」と歓迎の声。鉄人の眼力にも当然期待しているのだろう。

 

「ここ数年、生え抜きのレギュラーが育ってないという現実がある。目先の話ではなく、将来という長い目で可能性のある選手を探してほしいとスカウトに伝えている」と常々語っている金本監督。そのために自らも“隠密スカウト”として奔走するつもりだ。

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