日本ハム・栗山英樹監督(55)が、チームとして10年ぶりの日本一を成し遂げた今年一年を「謝」の一文字で表した。

 日本ハムの選手、スタッフら150人がハワイ優勝旅行に出発した12日、成田空港で取材に応じた指揮官は「来年に向かって今年足りなかったものを整理していると、よく勝ち切ったなと。野球の神様が味方してくれたと思う」。

 続けて「試合に出ていた選手だけじゃなくてその家族だったりファンの人たちだったり、本当にファイターズ頑張れと思ってくれた気持ちの集まりがプレーになったと思う。そう考えると本当に感謝の一年だった」と語り、色紙に「謝」としたためた。

 なぜ「感」ではないのか? 「こうやって優勝旅行に行くんだけど、全ての選手がハッピーなわけじゃない。勝つためには、こうしてあげたいけどさせてあげられないこともある。そこは勘弁してくれと。そういう思いも含めて来年また頑張ろうと。別に謝ってはいないけどね」と、優勝を支えながらスポットライトを浴びなかった人間への配慮でもあると説明した。