巨人・長野久義外野手(31)が1日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。本人は金額について明かさなかったものの、5000万円アップの2億2500万円でサインした。今季で国内FA権を取得。球団からは複数年契約を提示されたが、一年一年が勝負と位置づけた長野は、自ら単年契約を希望した。

 不振だった昨季(打率2割5分1厘)に比べ、今季の打率は2割8分3厘とアップ。しかし打点は自己最低だった昨年を10下回る42打点と、物足りない結果に終わった。球団から今シーズンのねぎらいとともに「まだまだ老け込む年じゃないぞ」とハッパをかけられたことを明かした長野は「悔しいシーズンでしたし、申し訳ない気持ちしかない。まだまだやらないといけないし、十分できると思う」と表情を引き締めた。

 異例の単年契約を申し出たのは、選手会長も務める自分へのプレッシャーと決意の表れでもある。「(ナインを)引っ張るのは無理なので、足を引っ張らないようにしたい」と謙遜しながらも「優勝できなかったし、監督も代わられたので、必ず胴上げしたいなと。(選手会長として)優勝したときのビールかけの発声とかやりたいですね」。秘める思いは強い。

 3年ぶりのリーグ優勝を果たすには、背番号7の存在は不可欠。自らを追い込み、背中でチームを引っ張っていく。

(金額は推定)