日本ハム・斎藤佑樹投手(28)が29日、札幌市内の球団事務所で契約交渉に臨み、300万円ダウンの2000万円でプロ7年目となる来季の契約を更改した。

 約30分の交渉を終え会見に臨んだ斎藤は「下がったことについてはもう当然」と4年連続でダウンとなったことを明かし、「来年に向けてまた頑張らないといけない気持ちになりました。(球団には)本当に来年一年頑張ってほしいといわれました」と神妙な面持ちで語った。

 6年目の今季、チームは10年ぶりの日本一を果たしたものの、斎藤はカヤの外だった。中継ぎで8試合、先発で3試合の計11試合に登板し、0勝1敗、防御率4・56の成績に終わり、右肩を故障した2013年以来、3年ぶりの未勝利に終わった。

 その思いを「やっぱりチームが日本一になって自分自身としては活躍できなかったんで、すごく悔しい一年でした」と振り返った。だからだろう。背水のシーズンとなる来季こそ石にかじりついてでも結果を出さなければ、その先はないことを自覚しているようだ。

「もうやるしかないので、与えられた場所で精一杯やるだけです。特に(今年)一番使えたボールがフォークだったので、それを軸にもっと磨きをかけて足りない部分もできるように。他のボールがもっと使えるようにならないと、フォークも生きてこない。フォークを生かすためにも真っすぐ、スライダーを追求していきたい。(来年は)目標とかいう感じではない。1試合でも多く投げて勝てるように頑張ります」

 恩師・栗山監督が「もうちょっとだけ時間を下さい」とファンに頭を下げた恩に報いるためにも、7年目の来季は明確な結果を出さなければプロ野球人生も終わる勝負の一年となる。

【斎藤の年俸推移と成績】

◇2011年 1500万円 19試合6勝6敗、防御率2・69

◇2012年 3000万円 19試合5勝8敗、防御率3・98

◇2013年 3500万円 1試合0勝1敗、防御率13・50

◇2014年 2800万円 6試合2勝1敗、防御率4・85

◇2015年 2500万円 12試合1勝3敗、防御率5・74

◇2016年 2300万円 11試合0勝1敗、防御率4・56

◇2017年 2000万円

(金額は推定)