ジャイアンツの大巨人・廖任磊にプロレス界が熱視線

2016年11月25日 11時00分

廖(右)のデカさに由伸監督(中)も思わず苦笑い

 巨人は23日、「ジャイアンツ・ファンフェスタ2016」を東京ドームで開催し、新入団選手15人(育成8人)を初めてファンにお披露目した。中でも強烈なインパクトを残したのはドラフト7位右腕・廖任磊(リャオ・レンレイ)投手(23=台湾・開南大)。身長201センチ、体重125キロを誇る超大型ルーキーだが、注目度も規格外だ。怪物揃いのプロレス界も「平成のジャイアント馬場」と興味津々で、熱視線を送っている。

 

 4万317人のG党が度肝を抜かれた。新人たちがグラウンドに整列すると、2メートル超の廖が頭1つ…いや、2つは抜けていたからだ。大観衆を前に「早くチームの力になれるように頑張ります」と所信表明し、今後に向けては大ベテランの阿部への“弟子入り”を熱望。さらにホテルではツインベッド2つを“合体”させて寝るなど巨体ならではの苦労を明かし、東京ドームを後にした。

 

 入団前の段階で直球の最速は152キロで、その可能性は計り知れない。しかし、熱い視線を向けているのは球団だけではない。岡山共生高に在籍した際、恵まれた体格がプロレス団体の目に留まり、スカウトされたことがあったという。本人はプロ野球選手になる夢を追い求めたが、伝統球団の門をくぐったことでマット界の関心はむしろ強まっている。

 

 メジャー団体の一つ、プロレスリング・ノアの内田雅之新会長(54)は「選ばれた人間しか入れないプロ野球の世界に入ったのだから、まずは活躍を期待しています」と前置きしながら「興味? それはありますよ。興味がないところ(団体)なんてないんじゃないですか?(廖の存在を)もっと前から知っていたら、全力で口説いていたと思いますよ…。あれだけの体がある。プロ野球に入れるわけだから身体能力もあり、ハートも強いはず」と早くも前のめりだ。

 

 プロレス界が廖に着目しているのは、リングにいても見劣りしなそうな巨体だけではない。その“経歴”も魅力の一つとなっている。マット界の歴史をひもとけば、往年の名レスラー・ジャイアント馬場が1955年に投手として球界入りしたのは巨人だった。引退後は力道山に弟子入りし、後に全日本プロレスを設立。プロレス全盛期を築き、昭和を代表する大スターに上り詰めた。

 

 そうした歴史から、別のメジャー団体首脳は「巨人の投手からプロレスといえば馬場さんと同じ系譜。体のサイズも含めて『平成の馬場』『馬場2世』と言っても何ら遜色はない」とひそかに“売り出しプラン”を温めているほどだ。また、昨今のプロレス界は筋骨隆々の怪物がうようよしていた昭和の時代に比べれば“小型化”の傾向にある。いつの日か、廖がマット界入りを決断するようなことがあれば、かねて「俺はデカフェチ」と公言する武藤敬司(53)率いる「W―1」など複数団体が興味を示すはずで、水面下では激しい争奪戦も勃発しそうだ。

 

 当の廖は巨人の一員として全力投球していくが、マット界も逸材の動向を徹底マークしている。

 

 ☆リャオ・レンレイ 1993年8月30日生まれ。台湾・桃園市出身。201センチ、125キロ。右投げ右打ち。野球留学で岡山共生高に入学。卒業後、台湾に帰国して開南大に進学したが、2014年にMLBのパイレーツに入団。14、15年とパイレーツ傘下のルーキーリーグでプレーする。15年に台湾に戻り、大学へ復学。今年10月のドラフトで巨人から7位指名される。