チャリティー試合で特大二塁打!由伸監督に“幻の現役復帰プラン”

2016年11月21日 16時30分

由伸監督はフル出場

【台湾・台中発20日】「台湾OB選抜vs巨人OB選抜チャリティー試合」が、当地のインターコンチネンタル球場で行われた。この試合に巨人・高橋由伸監督(41)が「3番・中堅」でフル出場。2点を追う9回に特大の同点適時二塁打を放つなど、現役さながらのスイングを披露した。そんな若き指揮官に“幻の現役復帰プラン”があったという。本紙に明かした村田真一ヘッドコーチ(52)は、同時に現役選手たちへの奮起を促した。

 

 何ごとも手を抜かないのが由伸監督だ。試合前、先輩OBたちが牧歌的な雰囲気で練習する中でも、選手時代のルーティンを守って入念にストレッチを行い、ティー打撃も真剣。練習時間は短かったが、フリー打撃では現役選手顔負けのスイングを披露し、先輩たちをうならせた。

 

 肝心の試合では相手の緩い球にタイミングが合わず、5打席目まで無安打だったが、見せ場は9回に待っていた。2点を追う無死満塁で、元阪神の郭李からワンバウンドでバックスクリーン左に飛び込む特大のエンタイトル二塁打。2人がかえって同点とすると、この一打をきっかけに一挙9点を挙げて大逆転。試合は15―11で巨人OB選抜が勝利した。

 

 試合後、自身の結果については「まあ、こんなもんでしょ」と頭をかいた由伸監督だったが、「球界一美しい」といわれた打撃フォームは健在。そんな指揮官について、ファンの間で「まだ選手を続けられたのでは」という声が今もある。本人は「無理。体が動かないよ」と首を横に振るが、同じくこの試合に「8番・捕手」でスタメン出場した村田ヘッドコーチは、試合前にこんなエピソードを明かした。

 

 代打のチーム打率が1割7分1厘と貧打に泣いた今季、首脳陣の脳裏に「代打・高橋由伸」がよぎったことはなかったのか。村田ヘッドによると、采配に悩む指揮官を横目に「ここはアンタやろ…と思ったことは何度もあった」という。

 

 村田ヘッドは「冗談じゃなく、監督は練習しなくたって、今でも2割5分は打つと思うで。井端(内野守備走塁コーチ)だって、今でもファウルで粘ってくれるんちゃうかな」と続け「選手があまりに打てんから、俺らもそんなことを考えてしまうんや。今いる選手たちが、もっと頑張ってくれないとな」と現役ナインの奮起を促した。

 

 もちろん、由伸監督の選手復帰はこの日限りで、帰国後は再び監督業に専念する。選手たちに勝負どころで結果を求めてきた指揮官は、同点打を振り返って「大事だよね、ああいうところは」と実感を込めた。台湾で放った渾身の一打が、選手たちにとって刺激になればいいが…。