巨人・阿部 来季はマスク姿完全封印 

2016年11月16日 16時30分

小林(手前)には正妻としてさらなるレベルアップが期待されている

 巨人・阿部慎之助捕手(37)が来季はマスク姿を完全封印することになりそうだ。今季は開幕から再び扇の要を担う予定だったが、コンディション不良で出遅れ、捕手を務めることはなかった。高橋由伸監督(41)をはじめ、首脳陣は今後の阿部の捕手起用には慎重な構えで、小林ら若手捕手を育て上げ、背番号10の代役を探していく。

 

 今季の阿部は捕手としてシーズンを戦い抜くはずだった。しかし、右肩の状態がなかなか上がらず開幕は二軍で迎えた。5月末の交流戦から一軍に合流したが、守ったのは最後まで一塁。ただ、「捕手・阿部」が登場する可能性はあった。

 

 首脳陣は阿部に対し、控え捕手にまでアクシデントが起きた場合に備えてスクランブル出撃の準備を伝えていた。だが、阿部は首やヒジなどに爆弾を抱えており、故障でチーム全体が戦力ダウンするリスクから、実際にマスクをかぶらせることはなかった。

 

 村田真一ヘッドコーチは来季について「それはこれから考えとくわ」とはぐらかすが、すでに首脳陣の方向性は固まっているようだ。由伸監督はかつて阿部の捕手起用について「去年は本人の意思を尊重し、こちらの意見もあった。1年間できなかったわけだから、阿部がどうしたいかというより、こちらがどうしたいかとなるかもしれない」と語っていたが、指揮官に近い関係者は「監督のほうから慎之助に『1年間、捕手を任せる』と言うことはないだろう」と打ち明けた。

 

 さらにチームスタッフは「このキャンプを見ても、小林を含めて捕手が4人。チームは慎之助に捕手をやらせない前提で動いているからでしょう」と言う。15日からは侍ジャパンに参戦していた小林を宮崎の秋季キャンプに呼び寄せ、ブルペンには向かわせず、育成選手よりも長い計120分にわたって、徹底的にバットを振り込ませた。

 

 その狙いについて由伸監督は「打撃だけじゃないですけど、強化しないといけない部分ではある。短い期間だから課題をハッキリさせたほうがいいと、私もコーチも思っている」とし、村田ヘッドも「肩も強いし、体も強い。ええものは持ってるよ。だけど、俺たちはもっと高いものを求めてる。今年は(打率)2割3、4分くらいは打つと思ったけどな(2割4厘)。それよりいい捕手がいたら、そっちを使うよ」とハッパをかけていた。長らく正捕手として常勝軍団を支えてきた阿部が岐路を迎えている。