プロ野球12球団のオーナー会議が14日、都内で行われ、昨年延長した熊崎勝彦コミッショナー(74)の任期をさらに1年延長することを要請し、同氏もこれを受諾した。

 熊崎コミッショナーは統一球の無断変更問題を受けて辞任した加藤良三前コミッショナーの後任として、2014年1月に就任。侍ジャパンの事業会社「NPBエンタープライズ」の創設や昨年10月に発覚した巨人選手絡みの野球賭博問題の調査、裁定などにリーダーシップを発揮した手腕を高く評価されていた。

 巨人の野球賭博事件では9月に暴力団幹部らが逮捕され、改めて反社会的勢力の遮断の必要性が印象づけられた。熊崎コミッショナーは「しっかり対応しなければいけないのは反社会的勢力との結びつきを敢然と遮断して厳しく一貫した姿勢を取り続けること。反社への具体的な対応策、予防策を確立すること。暴排ということをしっかり浸透させなければいけない」と、検察官出身らしく球界からの暴力団排除を改めて強調していた。