いろいろ盗みたいのに…ヤングG杉内とスレ違い

2016年11月14日 16時30分

由伸監督(中)、尾花コーチ(右)と言葉を交わしながらトンボでブルペンのマウンドをならす杉内

 巨人の宮崎秋季キャンプは13日で第2クールが終了した。昨秋の右股関節手術からの復活を期す杉内俊哉投手(36)は、早くも4度目のブルペン入り。縦と横に変化する2種類のスライダーを巧みに操り「遊びね」と笑ったシュートを“解禁”するなど、気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 

 手術からの回復ぶりは順調なようで、由伸監督も「思ったよりもブルペンに入る回数が多いし、こっちに来て投げられて良かったのかな」と安堵の表情だった。

 

 そんなプロ通算142勝左腕には、若手たちも熱視線を送っている。昨年のドラ1右腕・桜井が「ゆったりとしたフォームからビュッと投げるのは自分もやりたいと思っていること。ぜひブルペンとか見て盗めるところは盗みたい」と目をギラつかせるなど、杉内の投球を手本にしようと若手の誰もが前のめりになっていた。

 

 ところが、実際のところは杉内は別メニューでの調整。全体練習開始直後のウオーミングアップにこそ参加するが、その後は本隊の練習からは離れてしまう。この日も杉内がブルペン入りした時間にはヤングGたちに他の練習が組まれ、接触する機会はほぼなかった。

 

 こうなるとアップの限られた時間にアタックするしかないが、若手たちにとって杉内は雲の上の存在で「おこがましくて話しかけられません」「杉内さんのペースもあると思うので邪魔はできません」と練習中に助言を求めることは自粛。選手宿舎での“直撃”を試みようにも「ホテルで全然見かけないんですよ」と、こちらも不発に終わっている。

 

 当の杉内は「(一緒にいて)若い子たちに気を使わせちゃうのもね」と配慮してのことなのだが…。見たいけど、見られない。お互いの思いは平行線をたどっている。