若虎よ “宇宙人”糸井を見習え

2016年11月14日 16時30分

“鉄人チルドレン”の原口(右)と板山(中)も“宇宙人”になる?

 虎ナインも“宇宙人化”!? オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35=顔写真)の獲得を目指している阪神。初交渉から2日が経過した13日、四藤球団社長は「今日の時点では何もない」と話したが、球団幹部、チーム関係者ら多くが入団を信じて疑わない。若虎選手には「糸井を見習え!」と意識改革を求める声まで出ている。

 

 この日、今年の高知・安芸秋季キャンプ初の対外試合となった韓国LG戦を14―7と圧勝した若虎たち。今季、育成枠から台頭した原口が本塁打を含む3打数3安打3打点の活躍を見せれば、高山、板山の1年目コンビも糸井のFA加入を意識したかのように揃って本塁打で猛アピールだ。金本監督は「原口は打撃の力が(他の選手と)違うわ。対応力がある。しぶとい。将来的には4番も十分あるよ」「板山はもともとパンチ力がある。身体能力が高いし、試合慣れしていけば十分(活躍する)可能性はある」など成長著しい“鉄人チルドレン”の姿に目を細めた。

 

 そんな中、若虎たちに、さらなる意識向上のため、糸井に負けない“宇宙人化指令”が出されている。「(今年のオリックスの)ある日の試合開始前のことなんだが、シートノックで糸井がいないと驚いていたら、一人だけ室内練習場にこもってプレーボールぎりぎりまで打ち込んでいた。確認したいことがあっての個人行動だろう。自分だけ、ここまで他の選手と違うことをするのは勇気がいる。だけど、そういうときほど結果を出すのが糸井。若い選手にはそういうところを見習ってほしい」(ある球団幹部)

 

 今の阪神の若手は無個性でおとなしいとみられている。金本監督も「門限破りするくらいでOK。むちゃするところもないと豪快なプレーもできない」と話したこともあったほどだ。今季の糸井は打率3割6厘、17本塁打、70打点、53盗塁。オリックスでオレ流調整を貫き、なおかつ数字を残している。これ以上の手本はない。今回の糸井獲りを機に「みんな、宇宙人になれ!」とばかりナインにハッパをかけているのだ。

 

「要はどこかで自分のやり方というのを持って、それを貫く強さがないと一流にはなれない」と、ある球団関係者。晴れて“虎の糸井”誕生が待たれているが、こんなことまで言われるほど、その存在感は日に日に強まっている。