来オフFA「ポスト中田」は大田か清宮か

2016年11月05日 16時30分

栗山監督は巨人から移籍してきた大田(左)と公文を笑顔で迎えた

「ポスト中田」は大田か、それとも清宮か――。日本ハムは4日、千葉・鎌ケ谷の球団事務所で吉川光、石川との交換トレードで獲得した大田泰示外野手(26)、公文克彦投手(24)の入団発表を行った。順調にいけば、来オフにはチームの主砲・中田翔内野手(27)が国内FA権を取得し流出する可能性もあるだけに、日本ハムの補強戦略が注目を集めている。

 

 巨人では主砲として期待されながら在籍8年間で9本塁打と力を発揮できなかった大田は「巨人ではなかなか持ち味を生かせず悔しい思いをたくさんしてきた。ファイターズでは全力プレーで、自分らしく泥くさくやる姿をファンに見てもらいたい」と新天地での活躍を誓った。

 

 日本ハムでは貴重な先発左腕として期待のかかる公文も「少しでも貢献できるように、持っているものを全て出したい」と抱負を語った。

 

 栗山監督は巨人に送り出した吉川光、石川について「吉川とも電話で話したけれど。本当に申し訳ない。本当は毎年2桁勝ってエース格にならなければいけない投手なのに、こっちがそこに持って行ってあげられなかった。慎吾(石川)だってそう。彼らを一人前にさせられなかった申し訳なさはもちろんある。ただプロ野球選手はいい環境でやるべきだし、2人のことを考えたつもり。一番悪いのはオレなのかもしれない」と謝罪すると、今回のトレードの狙いを、こう説明した。

 

「ウチにとってはノドから手が出るくらい必要だった右の大砲と左の先発。シーズン中からも(吉村)GMと話をしていた。チームがさらに若くなって前に進まなければいけない状況だったので、個人的には本当に喜ばしいトレードだった」

 

 その大田には「翔(中田)がちょっと『オレほんとにマジでやばい』と思ってくれれば」と、4番奪取の可能性にも言及。一方では前日3日に神宮球場で行われた秋季高校野球東京都大会の決勝戦で、早実・清宮幸太郎内野手(2年)を“お忍び視察”したことについても「来年になってバタバタする前に早めに1回、どんな感じなのか見ておきたかった。実際に自分の目で見ておくというのは何か話したときに『とにかくこれで行くんだ』と思い切れるものが出てくる。時間があればいいところも悪いところも見ておくのは必要なこと」と、その理由を説明した。

 

 日本ハムは中長期的で計画的な補強戦略で知られており、今回の大田獲得、清宮視察も中田流出に備えた動きなのだろう。ただ、清宮は早大進学の可能性も高いため、4番を打てるスラッガーは今後も重要な補強ポイントとなってきそうだ。