阪神・金本知憲監督(48)が高知・安芸で故障者続出容認の秋季キャンプを断行している。

「鍛え直す、体を強くするを徹底してやる」と早朝ウエートトレの導入や野手に「1日1000スイング」のノルマなど猛練習を課している中、高代ヘッドコーチら首脳陣には「とにかく、各部門とも選手に極限までやらせてほしい。ケガ人が出ることを恐れずにやってほしい。ドンドンと選手を追い込んでほしい!」と要請しているのだ。

 今季は新人の高山ら若手が台頭。1年間の疲れもあるはずだが、肉体が悲鳴を上げようが、それこそ故障しようがお構いなしの構え。「今キャンプの練習量は質、量ともに過去で一番。かなりきつい内容。我々も故障を恐れてはできない、という思いでやっている」(あるトレーナー)とチーム一丸で取り組んでいる。

 今キャンプでは首脳陣間の管轄外指導も解禁。「久慈内野守備コーチがバントを教えたり、高代ヘッドがブルペンでけん制、クイックの指導をしたりと思ったことがあれば教えあっていこうということ。宿舎での食事会でも互いにその話をしている」(平田チーフコーチ)

 すべては生え抜きの一流選手をつくるため。「ケガで離脱だけはしたくない。しっかりとやっていく」(北條)とナインも必死だが、果たして乗り越えられるか。