【日本シリーズ】中田に乗り移った栗山監督の怒り

2016年10月26日 14時00分

逆転打の中田は二塁ベース上で雄たけびを上げた

<日本ハム4-3広島(25日)>チームを土壇場で救ったのは日本ハムの主砲・中田翔内野手(27)の一打だった。1点ビハインドで迎えた8回二死一、二塁でジャクソンのスライダーを左前へ。やや詰まった当たりだったが、左翼手・松山が突っ込んで後逸し、2点をもぎ取った。

 

 二死二塁の場面で前の打者大谷が敬遠される屈辱を味わったが、中田はネクストで下を向き、頭の中で配球をイメージ。大振りせず「しっかりコンパクトにいかないと当たらない」と、冷静に打席に向かったことが奏功したが、実は栗山監督の“怒り”が乗り移った一打でもあった。

 

 2戦目までシリーズでの適時打はゼロ。自身も好機をことごとく潰していた。この日の一本がチームとしての“初タイムリー”であることに中田は「そこに関してはいろんな兼ね合いがあるんでね。ランナーがいないところにタイムリーっていったらホームランしかないですからね。そういうのは別にどうでもいいかな」と、負けん気をチラリとのぞかせたが、栗山監督は違った。

 

 試合後、笑みを浮かべつつ「どっかの新聞に書いてあったろ。試合中によみがえってきてさ。『タイムリー打たないまま、このまま日本シリーズ終わってしまうのか』みたいな。書きすぎでしょ、新聞!」と、たまりにたまったものが噴出。そんな指揮官の思いも乗せた一打だった。

 

 最後「もっともっとこのチームを勝たせられるようなバッティングを今後もできればいいと思います」と前を向いた背番号6。ここから打棒爆発といくか。