【日本シリーズ】広島ナインが4連勝での日本一にこだわるワケ

2016年10月25日 14時00分

札幌ドームのマウンドで投球練習する黒田

 広島は25日の日本シリーズ第3戦(札幌ドーム)に向けて24日、空路で札幌入りした。チームは本拠地で連勝し、ムードも最高潮。さらに日本シリーズを最後に現役を退く黒田博樹投手(41)の“慰労会”を実現するためにも、鯉ナインは4連勝での32年ぶりの日本一を誓っている。一方、日本ハム・栗山英樹監督(55)はそんな広島の男気右腕を大横綱・千代の富士に見立て、若きナインの化学変化に期待している。

 

 第3戦に先発する黒田はこの日、札幌ドームでの投手練習に参加した。感触を確かめるためマウンドに上がって24球の投球練習。チームの勝敗によっては最終登板になるかもしれないが「個人的なことは抜きにしてゲームをつくり、チームの勝ちに貢献したい」との意気込みどおり、チームの悲願達成のために最後まで腕を振る覚悟だ。そんな大一番を迎える中、広島ナインは“プチ優勝旅行”のため「4連勝で決める!」と息巻いている。

 

 選手のコンディションを優先し、札幌への移動はチャーター機を利用した赤ヘル軍団。この日は広島空港から約1000人のファンが見守る中、専用機で札幌入りした。6、7戦目に備えて移動日の28日に広島に戻る便も、すでに予約済み。ただ、4連勝で一気に日本一となれば、決戦は明日26日に終了。チャーター機の出発日まで一日余ってしまう。

 

 ところが「簡単に4連勝できるわけないだろうが、仮に4つで終わっても、帰るのは28日。残った一日は札幌に残ることになる。何をするかは決まっていないが、ゆっくりしてもらえればいい」(球団幹部)。球団側はチャーター便の日程の変更やキャンセルをするつもりはなく、27日の丸一日を“特別休暇”とするつもりなのだ。

 

 悲願の日本一達成の翌日が札幌でのバカンスとなれば、ナインは思う存分、羽を伸ばすことができる。そして、現役を退く黒田の“慰労会”開催も可能だ。「戦っている最中はできない話も、すべてが終わってからならできる。まだまだ、黒田さんから吸収したいと思っている若手もたくさんいるので、一日猶予ができればみんなで集まることになるだろう」(チーム関係者)

 

 全日程が終了すれば、黒田は米国の家族のもとへ戻り、ナインが男気右腕と会う機会はしばらくなくなってしまう。それだけに黒田と接する時間は貴重だ。札幌での“思い出の一日”を勝ち取るため、広島は全力でスイープを狙う。