マエケン ワールドシリーズ進出しても先発ピンチ

2016年10月22日 16時30分

【イリノイ州シカゴ21日(日本時間22日)発】ナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)は前日の第5戦でカブスがドジャースに勝利し、3勝2敗でワールドシリーズ進出に王手をかけた。

 

 その第5戦に先発登板したド軍の前田健太投手(28)だが、0―1と1点をリードされた4回二死一、二塁で打席に相手投手のレスターを迎えたところでまさかの降板。この“奇策”に対し、ド軍地元ロサンゼルスのメディアは前田に同情しながらも、必勝態勢のプレーオフでは「仕方ない」といった見解を示した。

 

 ロサンゼルス・タイムズ紙は「前田の登板は(最近数回より)良くなっていたが、短命に終わった」との見出し。公式戦終盤からポストシーズンにかけて前田が不調続きだったことを指摘しつつも、前日は初回の1失点後は持ち直していたとまずまずの評価を与えた。

 

 ところがロバーツ監督の予想外の采配。「投手が打席の時にチームの先発3番手(前田のこと)に代えて、8月にマイナーで投げていた投手を起用するとは」と同紙も驚きを隠せない。だが今後の前田については「もしド軍がワールドシリーズに進出しても、前田が再び先発のマウンドに上がれるかどうかわからなくなった」と厳しい見方をした。

 

 またオレンジ・カウンティ・レジスター紙は、両軍投手の投げ合いを「ベテランのブルドッグ(相手投手レスター)と新人の子犬(前田のこと)がマッチアップ」と例え「前田は11アウトを取るのに非効率的な76球を必要としたが、得点圏に走者を置いては4打数無安打に抑えた」と投球内容をそれなりに評価。早期交代については「(組み替えた)この日の打順と同じくらい興味深いロバーツ監督の判断だった」と疑問を呈したが、批判することはなかった。

 

 ポストシーズンに3度先発して、いずれも指揮官を納得させる投球をできなかった前田。前日の交代劇は信頼を失っていることの証しかもしれない。前田にとっては試練のポストシーズンになってしまった。