広島・黒田博樹(41)が18日、広島市内のホテルで記者会見し、今年限りでの現役引退を表明した。

 グレーのスーツ姿で現れた黒田は「本日はお忙しい中、このような時間帯にこのような場を設けていただきありがとうございます。昨日、球団に引退の意向を伝え了承していただきました。本日の練習前には、監督、コーチ、裏方さんの前で引退するこをを伝えました。たくさんのファンに支えてもらったので最後の登板の前に報告できればいいと思い、こういう場を設けてもらいました」と報告した。

 引退を決断した理由については「理由はたくさんあるんですが、まだ日本シリーズの登板も残っていますし、なかなか全てをお伝えするのは難しい」とした上で「1つはリーグ優勝して、日本シリーズに進出できたのが大きな要因」と説明。選手では盟友・新井貴浩(39)にだけ意思を伝えていたといい「『もう1年やらないんですか』と言われましたが、意思は固かった。納得してくれたと思う」と明かした。

 さらに「全く悔いはない。あと何試合登板できるか分からないが、常に最後のつもりで登板してきたが、これでほんとに最後。(日本シリーズは)ケガを恐れず目いっぱい投げていきたい」と語り最後まで全力投球することを誓った。