【イリノイ州シカゴ17日(日本時間18日)発】ドジャースのエース左腕クレイトン・カーショー投手(28)は16日(同17日)のカブスとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で7回2安打無失点の快投でチームを1―0の勝利に導いた。対戦成績は1勝1敗のタイとなった。

 カブスの地元シカゴメディアは、強力打線を手玉にとった左腕に脱帽した。シカゴ・サン・タイムズ紙は、ポストシーズンの別刷り1面にカーショーのカラー写真を異例の掲載。「球界ベスト・チームが地球ベスト投手と対戦。カーショーはシリーズをタイにするのに1点で十分だった」とたたえた。シカゴ・トリビューン紙は「カブスはカーショーにタッチできず、きりきり舞い」と舌を巻く。

 また、ラジオ局CBSシカゴ(電子版)は「防御率1位(カブス先発・ヘンドリックス)と防御率1点台のマッチアップは、カーショーに軍配」、米スポーツ専門局ESPNシカゴも「カーショーはカブスの打者を窮地に立たせた」と白旗だ。

 ドジャースは前田健太投手(28)が先発した第1戦で8回に同点に追いつきながら、直後に突き放されて4―8で敗戦。その嫌なムードをエースが振り払った。ポストシーズンに入り、10日間で先発→先発→救援→先発と4試合に登板したカーショー。1988年以来のワールドシリーズ制覇に向け、フル回転を続ける。