阪神・金本監督「藤浪は大谷に負けている」の真意

2016年10月14日 16時30分

ノックを受け、ジャンピングスローで返球する藤浪(中)

 阪神・金本知憲監督(48)が、今季自己ワーストの11敗に終わった悩めるエース・藤浪晋太郎(22)に日本ハム・大谷を意識しろ、との指令を出した。「(藤浪)本人は大谷と比較されるのを嫌がっていると聞いているけど正直、負けている。本人もそこは感じて内心、悔しい思いでいると思う。“負けて悔しい!”“負けたくない!”と口に出して言えばいい。板山だって『(同じ新人の)高山には負けたくない』っていつも言っている。そういうのを出していってほしい」

 藤浪はプロ入り当初から「大谷と自分は投球スタイルも違うからあまり比較されたくない」と言い続け、その話題はチーム関係者の間でもタブー視されていた。そんな中、指揮官はあえてパ制覇の原動力となった“二刀流の怪物”の名を出して刺激した。今のままでは大谷との差は開く一方。ここで厳しく言う必要があると判断したのだ。

 この金本発言には球団幹部も同調。「ライバル道や闘魂といったものはOBの江夏さんや星野さん(楽天球団副会長)と話をして教わればいい。2人は毎回、春のキャンプにやってくるんだから聞くべきだろう」と藤浪に伝説のご仁への弟子入りまで勧めるほどだ。

 今オフの藤浪は課題の体力づくりからフォーム固めまで、やらなければならないことも多い。「今年はチームに迷惑をかけてしまった」と反省しきりだが、大谷へのライバル心むき出しで巻き返しとなるか。指揮官は期待している。