高校野球秋季東京都大会は12日、ダイワハウススタジアム八王子で本大会1回戦の早実―日本学園戦が行われ、早実が10―1で7回コールド勝ちし、2回戦に駒を進めた。

 早実の怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(2年)は「3番・一塁」で先発出場し、4回に高校通算72号となる3ランを右越えに放つなど、2打数1安打2四死球の活躍でチームの大勝に貢献した。

 4回一死二、三塁で回ってきた第3打席、甘く入った3球目を見逃さなかった。「感触は完璧でしたね。72という数字は気にしてないですけど、多いほうがいいかなと思う」と手応えを語った清宮は「センバツはセンバツで夏の甲子園とは違う。その舞台に立ってみたい」と聖地への道筋を思い描いている。

 そんな怪物をこの日、バックネット裏から見守ったのがモノマネ芸「リトル清宮」でおなじみの芸人・ジャンふじたに(38)と「甲子園のラガーさん」こと善養寺隆一さん(50)だ。昨年イベントで知り合った2人はお互い高校野球ファンということもあり意気投合。直接会うのは今回が2回目だというが、日頃から連絡を取り合い情報を共有しているという。

「どんどん人脈がつながっていきますね。始球式にも呼ばれるようになったり、清宮くんパワーですよ」とジャンが語れば「今朝は始発で、7時前にはいました。徹夜しようかとも思ったんだけどね。一番乗りじゃなくて残念」とラガーさん。今後も早実のチェックを続けていくという。

 この日は平日ということもあり、これまでのような大観衆とはならなかったものの、清宮にとっては心強い(?)“私設応援団”結成となった。