セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)が8日、開幕。巨人は大黒柱の菅野智之投手(26)の離脱で、台所事情は苦しい。一方、球団初のCS出場を果たして勢いに乗るDeNAは、すっかり巨人を見下している。

 DeNAは7日、午前11時から全体練習を行った。4戦行った社会人との練習試合もすべて同じ時間に練習を始めており、CS第1戦(8日、東京ドーム)と同じ始動時間でチームは1週間、体を動かし続けた。

 巨人がシート打撃しかできなかったのに対し、DeNAはドラフト候補の社会人投手と実戦で対戦。「球宴が3戦あったころは1週間、一軍投手の球を打っていないだけで再開後にすごくボールを速く感じた。実戦で打たないと打撃の感覚はすぐに鈍る」と首脳陣の一人は巨人との違いを強調した。

 調整中のケガ人もなく準備万端。ここに来て第1戦先発予定だった巨人・菅野が体調不良で回避情報も出ているが、ラミレス監督は「明日(菅野が)投げてくると思っている。回復次第で3戦目(登板)というのはウソ。投げられないなら『ファーストステージは投げない』という話になるけど、その話は出ていない」。

 あくまで情報には左右されず、従来通りの準備を続けている。これにはナインも「菅野が来ると思います」(梶谷)と同調している。

 別の首脳陣は「菅野がマイコラスになっても同じ右腕でウチの打線に変化はない。何より巨人がウチにウソをついてまでかく乱するなら、かえって名誉なこと」と自信たっぷり。これではどちらが2位かわからない。

 DeNAは直近の対戦で巨人に6連勝しているということもあり、敵を完全に見下している。