3日に出場選手登録を“懲罰抹消”された巨人のルイス・クルーズ内野手(32)に、古巣のロッテがさまざまな反応を見せた。

 クルーズが来日した2014年から巨人移籍までの2年間をともに過ごした伊東勤監督(54)は「ロッテにいた時? 問題はなかったよ」と驚いた表情だ。

「気分に波がある選手。たまに全力疾走をしなかったりとかはあった。でも、その都度“気をつけろよ”と言えば本人は“わかった”と言っていたし、問題が続くこともなかった」と明かした。

 ただ、時には首脳陣との間に微妙な温度差があったのも事実。関係者の話を総合すると、シーズン中にワンサイドゲームになった際にクルーズが「まだ(試合に)出ないといけないのか」とコーチに聞いたことがあったという。その時はコーチの一人が「それを決めるのはこっち(首脳陣)だから」と答えたが、不服そうなクルーズを試合途中で外すこともあったそうで、試合後に話し合いを持ち「コーチとクルーズでケンカみたいな状態になったこともある」(ロッテ関係者)という。

 それでもロッテでは大きな問題には発展しなかっただけに、チーム関係者は「どこが問題なのか、何度も言わないといけない選手ではあった。でも、きちんと話せばすぐに従っていた。今回のことはびっくりしている」。旧知のロッテ関係者は誰もが衝撃を受けた様子だった。