巨人内から待望論!阿部CS限定捕手復帰

2016年10月01日 13時30分

この日出番のなかった阿部(左)はベンチでチームを盛り上げた

 2位の巨人は9月30日の阪神戦(甲子園)で守護神・澤村の大乱調で1―2の逆転サヨナラ負け。先発投手陣も安定感を欠く中、勝利の方程式まで崩れてクライマックスシリーズ(CS)に不安を残した。チーム内では8日からのCSファーストステージ突破に向けて、阿部慎之助(37)の“禁断”とも言える期間限定捕手復帰プランが熱を帯びている。

 

 1―0の9回を任された澤村が一死後の3連打でまず同点とされ、なおも鳥谷の右前打で満塁のピンチを招いて俊介の中犠飛で万事休す。クローザーの役割をまっとうできず、7回無失点と好投した尊敬する内海の3年ぶりの2桁勝利まで消した澤村は「言葉が見つからないです…」と声を絞り出した。

 

 由伸監督は澤村について「心配というか、1年間この形でやってきている。いつも通りの形で終われば良かった」と多くを語らなかったが、チームが目指す逆転日本一には気がかりな結末だ。それでなくても、チームの2位確定に貢献してきた先発陣も最近はピリッとしていない。エース菅野は先制点を与えたり援護点を守れないケースも増え始め、今季急成長した田口も3連敗中。特にCSファーストステージを争うDeNAには9月23、24日の今季最後の2連戦で衝撃の9被弾、18失点と投手陣が軒並み打ち込まれてトラウマとなりつつある。それでも打倒DeNAは避けて通れない。そこで、にわかに騒がしくなっているのが背番号10の周辺だ。「小林(誠)を正捕手にして戦ってきた監督はやらないとは思うけど…」と前置きしたチームスタッフは「機動力のある広島とのファイナルは別にしても、ファーストステージ限定で慎之助にマスクをかぶらせるのも一手じゃないか」とブチ上げる。

 

 別のスタッフも「小林も今年大きく成長したとは思うけど、最後の最後でDeNAにあれだけ打たれれば、ファーストステージで自信を持ってリードできるかどうか…。その点、慎之助にはもちろん経験も実績もあるし、今年に限っては捕手をやっていない。かえって相手もどういう配球をするか分かりづらいのでは」と真顔で打ち明けた。

 

 こうした待望論を阿部はどう思っているのか。ファーストステージだけ捕手復帰という選択肢があるかを直撃すると…「ないよ」と両腕で大きな「×」マークを作りながら大爆笑していたが…。本人の思惑とは裏腹に周囲の期待は高まる一方だ。