2014、15年と2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いた阪神・福原忍投手(39)が23日、兵庫・西宮市内で会見し、今季限りでの引退を発表した。

 背番号28のユニホーム姿で登場した福原は、涙ぐみながら「いろいろな方に支えられて18年間、現役を続けることができた。本当に僕は幸せ者です。(引退を考えたのは)8月ごろから。まだできる、もう引退しようという気持ちが日々入れ替わる感じだった」と明かした。今季最終戦となる10月1日の巨人戦(甲子園)後に引退セレモニーを行う。

 タテジマ一筋の野球人生で一番の思い出は「03、05年のリーグ優勝」で、やり残したことには「日本一になれなかった。後輩にはぜひ日本一になってほしいし、そのために練習して強いタイガースを作ってほしい」と話した。

 後輩の藤浪から「投手として憧れの存在だった。最後まで真っすぐで勝負されていた。速球派の理想型。いろんなアドバイスをもらってお世話になった」と感謝された福原。今後については「引退すると決めたばかり。ゆっくり落ち着いて考える」とコメントした。

 福原は広島・広陵高―東洋大を経て1999年ドラフト3位で阪神入団。中継ぎ転向後、11年からは5年連続で50試合以上に登板するなど鉄腕ぶりを発揮。今季は金本監督から「投手キャプテン」に指名されたが、序盤の8試合に登板しただけで4月20日に出場選手登録を抹消。以降、二軍暮らしが続いていた。

 通算成績は594試合に登板、83勝104敗29セーブ、118ホールド、137ホールドポイント、防御率3・49だった。