日本ハム・武田勝投手(38)が23日、札幌ドームで会見し、今季限りでの現役引退を発表した。

 武田勝は「11年間、幸せな時間でした。本当にありがとうございました。ここ2、3年は自分はまだまだできる、誰にも負けないつもりでやってきましたが、だんだん若手を応援している自分に変わってきて、まだまだやりたいという気持ちがなくなったのがユニホームを脱ぐ理由です」と引退を決意するに至った経緯を説明した。

 続けて「ルーキーの年から使っていただき、チームとともに、ファンとともに成長させてもらって、気づいたら武田勝は大きくなっていました。ファイターズは僕を導き出してくれ、成長させてくれ、いい仲間とめぐり合わせてくれたかけがえのないチームです。11年、スピードも身長も筋力もなくプレーしてきましたし、まずはこの体を休めたいと思います」と関係者、ファンへの感謝を語った。

 今季最終戦となる30日のロッテ戦(札幌ドーム)で引退セレモニーが予定されており、「ファンの皆さんも笑顔で僕を送り出してください」とファンに呼びかけた。

 武田勝は関東一高から立正大、シダックスを経て、2005年ドラフトの大学・社会人4巡目で日本ハムに入団した技巧派左腕。プロ通算成績は243試合(1242回1/3)に登板し82勝61敗1セーブ、700奪三振、防御率3・02だった。