広島が10日の巨人戦(東京ドーム)に6―4で勝ち、25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。

 マジック1で迎えた広島の先発は黒田。優勝に王手をかけた試合で、黒田は初回、先頭打者の長野に安打で出塁を許すと一死後に好調・坂本に2ランを浴び、巨人打線に早々と先制されてしまう。

 だが、今の広島打線に2点リードをはね返すのは簡単だった。3回に巨人の守備の乱れに乗じて1点を挙げると、4回には鈴木、松山の2者連続本塁打であっさり勝ち越しに成功。さらに5回一死一塁の好機にまたしても鈴木がレフトスタンドへ2打席連続本塁打で2点を追加し、リードを3点に広げた。

 5回に巨人に追加点を許した黒田は6回3失点で降板。2番手・今村はピシャリと抑え、8回からジャクソンにマウンドを託した。

 ジャクソンは巨人・村田の適時打で1点を失うも一死一、二塁のピンチを2者連続三振で切り抜け、9回には守護神・中崎が走者を出しながら2点リードを守り切った。

 ここまで4連勝で広島の胴上げを阻止した巨人を直接対決で下し、広島は25年ぶりに優勝を手にした。