福留秘密主義のウラに07年の反省

2012年11月30日 16時33分

 福留孝介外野手(35=前ヤンキース傘下3Aスクラントン)の移籍先の本命と言われるDeNAが29日、初の直接交渉を行った。前日の阪神同様、時間と場所をメディアに秘匿する徹底ぶりには、2007年のFA交渉時の反省があるという。

 交渉の会場に選ばれたのは都内の高級ホテル。DeNA側から高田繁GMと数人のフロントが出席した。交渉後、都内の自宅で取材に応じた高田GMは「条件提示まで行っていない。食事をして一緒にコーヒーを飲んだだけ」と煙に巻き、詳細を語らなかった。

 前日には阪神・中村GMが極秘交渉を行ったように福留サイドのメディアへの警戒心は強い。同じくメジャー帰りの西岡が公開したのとは対照的で、その理由について福留に近い関係者は「米国からのオファーを待っている関係もあり、少なくともどちらかは断らなければならない。公開交渉だと毎回、取材を受けて感想を言わなければならない。相手をその気にさせて断るのも失礼になると思っている」と説明した。

 実際、福留が07年に中日からFA宣言した際は巨人、阪神と公開交渉をしたうえで米メジャーのカブスに移籍。結果的に4年総額4800万ドル(当時約53億円)を手にしたため国内球団を当て馬にして契約金を吊り上げたと批判を受けた。

 前回の反省から6年ぶりの福留の日本復帰交渉は今後も粛々と行われることになる。(金額は推定)