メジャー球団イライラ「大谷の交渉どうなっている」

2012年12月01日 10時55分

 日本ハムと5度にわたる面談を終えた花巻東・大谷翔平投手(18)の決断を待つメジャー球団が、学校側の不平等な“おあずけ状態”に不満を漏らしている。日本ハムの“独占交渉”を待つしかないメジャー球団の中には「一体どうなってるのか」と花巻東側の対応に苦虫をかみ潰している球団もある。

 

 11月26日に日本ハムは切り札の栗山監督を直接出馬させ大谷の心を揺さぶった。3日にも交渉が予定されている。今後は「しっかり本人が考えて近いうちに本人の意思で回答します」(父・徹さん)と近日中の決断が待たれている。

 

 その一方、ただ待たされている格好のメジャー球団はたまらない。ドラフト以前にドジャース、レンジャーズ、レッドソックスの3球団が大谷本人と面談を行い、それ以外にもヤンキース、オリオールズなど5球団が獲得に興味を示している。10月21日に大谷が「メジャー挑戦宣言」をしながら、日本ハムの強行指名でメジャー側の中ぶらりん状態はすでに1か月以上が経過した。

 

 しかし、その間に大谷の窓口である佐々木監督、流石(さずが)部長からは「日本ハムさんとの交渉が終わるまでお待ち下さい」の連絡が一度あっただけ。以後、学校側の対応は「こちらから電話をしてもなしのつぶて。決断までの間にメジャー側もひと通りの交渉ができるのか、あくまで本人がメジャーを決断した場合だけなのか何の連絡もないので準備のしようもない」(某球団スカウト)とメジャー側を困惑させているのだ。

 

 そもそも複数のメジャー球団が「連絡を取り合っているとすれば1球団だけ」と嫌疑をかけ密約の有無を調査しているのがドジャース。「もしメジャー挑戦を打ち出すのであれば、大枠でなくその球団名をずばり発表してほしい」(前出スカウト)と実質、日本ハムVSドジャースの一騎打ちとなっている舞台裏に不満をあらわにしている。

 

 米国のドラフト入団交渉はオープンで直接、球団は選手の両親と交渉を行い日本のように所属野球部の部長、監督または後見人といった第三者が介入することはない。「特定の球団にだけ便宜を図る日本の根回し、下交渉の文化を米国人の上司に説明するのは難しい。米国のビジネス常識からは理解できない」と同スカウト。結局、メジャー挑戦となっても、今度はド軍のダシに使われるために高いお金と時間をかけ、球団幹部を米国から呼ばなければならない無駄を心配していた。

 

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