阪神が2日のDeNA戦(甲子園)を3―5で落とし、今季ワーストの6連敗。ゴメス、中谷の連続ソロアーチで2点を奪ったものの、チャンスをことごとく潰し、3位・DeNAとは4ゲーム差に広がった。

 金本知憲監督(48)は「チャンスで打てない。どうすればチャンスに強くなれるか考えないと」とガックリ。クライマックスシリーズ(CS)進出が崖っ縁の状況となり「ピリッとやらないといけない。何となくやっているようでは絶対に勝てない」と危機感を募らせた。

 3日の直接対決に敗れれば自力でのCS進出が消滅するが、CSを逃せば秋は“地獄キャンプ”が待っている。チーム関係者は「こんな状況のままシーズンが終われば確実に地獄キャンプになる。技術の向上はもちろん、精神面を鍛えるという意味でも若手選手の打ち込みや走り込みの量は例年の倍になるかもしれない。ポストシーズンがない分、時間はたっぷりあるだろうし」と声を潜める。

 指揮官が現役時代に猛練習で鉄人となったように若虎を一人前にするため徹底的に鍛えるというわけだ。「去年は就任1年目で遠慮があっただろうが、2年目となればそんな遠慮もない。今年の1年間で嫌というほど課題は見えてきたはずだしね」(球団関係者)。

 昨年以上に過酷になるのは確実。そんな地獄を回避するためにも何としてもCS進出を実現するしかないが…。