レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)は24日(日本時間25日)のレッズ戦で5回に日米通算で初本塁打を放った。二死走者なしで相手先発エイドルマンがカウント1―2から投じた146キロの速球をフルスイング。バックスクリーンに叩き込んだ。プロ52打席目の一発にダルビッシュは「(本塁打は)あるんじゃないかなと思っていた。それが出て良かった。でも、打撃が話題になっているようではだめだとは思うけど」と笑った。

 レンジャーズの投手としては19年ぶりとなる驚弾に一夜明けた25日(同26日)のテキサスの地元紙は大興奮。一方、6回5失点(自責点3)と勝敗の付かなかった投球はほとんど取り上げなかった。

 ダラス・モーニング・ニューズは「ダルビッシュの本塁打に関するクレージーな9つの事実」と題した特集を組み「7月17日(同18日)のカブス戦では左打席に入ったのに、この日は右打席だった」「98マイル(155キロ)以上の球を投げた上に、本塁打を放った今年2人目の投手(メッツのシンダーガードが2度)」などトリビア情報を満載。投球については「スピードはあったが、連続で四球を出すなどキレが良くなかった」と振り返る程度だった。

 フォートワース・スター・テレグラムも「ダルビッシュの本塁打は大きなニュース。チームの勝利は良いニュース」と報じ、センターバックスクリーンへ飛び込んだ特大弾にスポットを当てた。投球については「6四死球を与え復帰後で最も制球に苦労していた」と短く伝えた。