【テキサス州アーリントン発】レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)は17日(日本時間18日)、アスレチックス戦に先発し、7回0/3を8安打2失点、9三振1四球で4勝目(3敗)を挙げた。打者29人に99球。過去1勝8敗の天敵を圧倒した。チームは6―2で勝った。

 地元ファンの大歓声を受けてマウンドに上がったダルビッシュ。初回、先頭打者のクリスプに1ボールからの2球目を右翼席に叩き込まれた。2回から4回までは無失点。1―1の5回には8番スモリンスキーに勝ち越し弾。ともに甘いボールを捉えられた。

 圧巻は3―2の7回だ。連続安打で無死一、二塁のピンチを招くとダルビッシュはギアを上げた。スモリンスキーに遊ゴロを打たせ、一死一、三塁とすると続くマンシーはカットボールで空振り三振。最後はクリスプにフルカウントから154キロのフォーシームでバットに空を切らせると雄たけびを上げた。

 手術から復帰後初めて8回のマウンドに上がったが、先頭打者に二塁打を打たれたところで降板を告げられた。ファンかはスタンディングオベーション。16日が30歳の誕生日だったダルビッシュは白星で自ら祝福した。