第98回全国高校選手権大会は14日、甲子園球場で4試合が行われ、第4試合で横浜(神奈川)―履正社(大阪)の優勝候補同士の対決が実現。軍配は5―1で“西の横綱”履正社に上がった。

 初回に1点を先制された履正社だったが、2回にビッグイニングを作って試合をひっくり返した。山本の左翼席への特大3ランで逆転に成功すると、北野の右二塁打で2点を追加。

 序盤に大量援護を受けたエース・寺島は「横浜は自分の想定の中では最強打線」という相手を、初回の1点だけに封じて完投。先頭打者に安打を許した5回と6回は、ともに後続を併殺に打ち取るなど要所を締めた。三振の数は4つだったが、テンポのいい投球で凡打の山を築いた。

 一方、横浜はエース・藤平を2回途中からリリーフで起用。北野に2点打(自責は0)こそ献上したが、3回以降は追加点を許さず、寺島との白熱した投手戦を演じた。

 雷雨による2度の中断で試合終了は午後8時26分だったが、強豪同士の激闘に満員のファンが最後まで熱い声援を送った。