ロッテのドラフト1位・平沢大河内野手(18=仙台育英)が10日の楽天戦(QVC)に「9番・二塁」でスタメン出場した。この日は6回に四球で出塁こそ果たしたが2打数無安打に終わり、プロ11試合目でも初安打とはならなかった。

 これまで二塁を守っていたナバーロが婚約者の出産に立ち会うためにドミニカ共和国に帰国。ここ数試合、代役を務めていた高浜も腰痛のために離脱した。平沢にとってまたとないチャンスだが、7回の守備でプロ初失策するなどいいところなしだった。

 そんなルーキーは開幕前にピンチに陥っていた。「実はプロに入ってから4キロぐらいやせたんです」(平沢)。プロ入り前から身長176センチ、体重76キロと細身だったが、それが4キロ減の“激ヤセ”で、体力的な不安を抱えていた。

「食事は普通に食べていたんですけどね。もともとやせやすいタイプ」。そう自覚する平沢は食事を多めに取る以外にも「間食したり、トレーニングしつつプロテインを積極的に取るようにしたらまた75キロぐらいに戻りました」と“食トレ”に励み、徐々にプロの生活に慣れてきたという。

 この日の結果に「(7回の)守備は大事にいきすぎた。打撃はいろいろ改善することがある。対応力や技術、もっとやっていかないと」と肩を落とした平沢。それでも期待のルーキーは一歩ずつプロの階段を上っている。