【高校野球】初戦敗退 大分・女子マネジャーの苦しみ

2016年08月09日 16時30分

帽子を取り中京高校の校歌を聞く首藤マネジャー

【ズームアップ甲子園】第98回全国高校野球選手権大会第2日(8日)の第2試合に女子マネジャー・首藤桃奈さん(3年)の甲子園練習(2日)への参加騒動で話題になった大分(大分)が登場した。中京(岐阜)に4―12と大敗し、無念の初戦敗退となったが、その舞台裏では…。

 

 2日の甲子園練習でグラウンドに入って手伝った行動が女子の試合・練習への参加を認めない規定に違反しているとして大分の女子マネジャー・首藤さんが退場させられた問題には「時代錯誤」などの世論の反発が多かった。これには高野連も態度を軟化。規定改定について、今後の技術・振興委員会と審議委員会の席で、委員の見解を問うことになっている。

 

 そんな中、聖地に登場した大分だったが、中京の強力打線の前に大敗し、無念の初戦敗退となった。ツバの裏に「勝利の女神」と書いた帽子をかぶって、アルプス席から応援した首藤さんは試合終了後、物陰でしゃがみこんで涙を流していたという。

 

 2リットルペットボトル6本入りケース3箱(計36キロ)を同時に持つなどチームに貢献してきた頼れるマネジャーだが、騒動以来、注目度がアップし、心的な負担もかかったようで、ある選手は「中京戦はベンチで記録員をやる予定だったけど、監督と本人が相談して本人の意思で辞退したようです。『本当はベンチに入って、みんなのスコアをつけたかった』と話してました。2回戦は気持ちが落ち着けば、記録員を務められたかもしれない」と明かす。満塁弾を浴びて4回途中降板の先発・石本(3年)は「一緒にやってきたメンバーなんで、アイツのためにも1勝をプレゼントしたかった」と話した。

 

 今回の一件には、出場校のマネジャーからも様々な意見が出た。中京の足立悠(はるか)さん(2年)は硬球の危険性を十分に認識したうえで、裁定に疑問を持つ一人。「女だからと気を使ってもらってるのはわかるけど『危ないから』という理由だけでは納得できない面もある。マネジャーも甲子園に出るのは夢。(首藤さんは)少しでも立ててうらやましい。どんな雰囲気だったのか聞いてみたい」と擁護。一方、東邦(愛知)の梶浦郁乃(あやの)さん(3年)のように「練習中に危険だと思ったことは何回もある。危険だし、聖地だし、入らないほうがいい」との意見も。決着までに議論が尽くされることが望まれる。