第98回全国高等学校野球選手権大会は7日の大会第1日、第1試合で鳴門(徳島)―佐久長聖(長野)が行われ、3―2で鳴門が勝利。好ゲームとなった開幕戦を制した。

 鳴門は初回、二死三塁のチャンスに4番手束(3年)が先制の2点本塁打。「(エースの)河野を助けるためにもまず先制点をと思っていた」と語る頼もしい主将の一発で、序盤から流れをつかむ。

 2回にも1点を追加し、佐久長聖に終始リードを譲らなかった。投げてはエースの河野(3年)が2失点完投。「最後まで投げれたのは自信になる。バックを信じて打たせて取るピッチングを心がけました」。無失策の堅守で3年ぶりとなる夏の初戦突破を手繰り寄せた。

「2年間苦しい思いをして1つ勝てた。自分にとっても良かった」と語った河野。エースと主将の活躍で、3大会ぶりのベスト8進出を狙う。