第98回全国高等学校野球選手権大会は6日、センバツ王者の智弁学園(奈良)が兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海球場で練習を行った。この日30球を投げ込んだエースの村上(3年)は「今日はスムーズに投げれた。夏もいける所までいきたい」と気合十分。初戦の相手出雲については「小技を使ってくるチーム。あまりランナーを出さず、三者凡退のイニングを多く作りたい」と攻略法を語った。

 その村上だが、本紙既報の“スマイル王子”ぶりがナインの間で話題。主将で女房役の岡沢(3年)は「ネットに出てからみんなにいじられてます。アイツが笑顔がないときは本当にしんどいか疲れているときなんですが、そんなときに“スマイル王子”と呼んでやると笑顔が戻る。苦しそうなときはマウンドに行って伝えるつもりです」とピンチのときの切り札に使う考えだ。

 また、チームの“お笑い番長”を自認する岡沢のギャグセンスも、センバツから成長中。最近はセミを捕まえてはナインの笑いを誘っているという。“スマイル王子”と“お笑い番長”、笑いの相乗効果で夏の舞台も頂点を目指す。