第98回全国高校野球選手権大会の甲子園練習が4日、同球場で行われ松山聖陵(愛媛)の196センチ右腕・アドゥワ誠(3年)が登場した。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、身長を生かした角度のある投球でエースとしてノーシードの松山聖陵を初の聖地へと導いた。練習で約20球投じたアドゥワは「今日は調整で感覚を戻そうと思った。角度がつけやすい」と甲子園の高いマウンドにも順応。「最低でもベスト8以上」と目標を語り「注目されるまでの実力はない。勝ち上がって自分的に成長したい」と汗をぬぐっていた。

 また、2020年東京五輪の追加種目に決定。ナイジェリアに野球文化がないことから日本代表を希望したアドゥワは「最終的にプロに入って代表に選ばれてやってみたい」と夢を語った。