阪神が2日のDeNA戦(横浜)に6―2と快勝し、借金を9に減らした。

 7回、1―1と追いつき、なおも無死一、三塁で鳥谷敬内野手(35)が代打で登場。右前への勝ち越し適時打を放つと、9回の第2打席でも左中間へ二塁打を放ち、勝ち越し劇をお膳立てした。守備では、8回に筒香の中前へ抜けようかという打球を華麗に処理して復調を印象づけた。

 ベンチスタートとなって以来、9打数6安打の主将は「後からいくのが仕事。しっかり準備をしていく。チームが勝てるのはいいことなのでしっかり続けていきたい」と汗を拭った。

 ただ、金本知憲監督(48)は「確かに状態は上がっている。ライナー性の彼らしい打球が出てきている」としながらも「タイミングが大事。簡単に(スタメンに)戻してダメならまた下げるということは避けたい。彼が本当に自信を取り戻すまではね。トリが出てチームが負け始めれば彼が一番ショック。戻したいのはヤマヤマだが…」とスタメン復帰には慎重な姿勢だった。