巨人は1日、東京都内の球団事務所でスカウト会議を開催。第98回全国高校野球選手権埼玉大会を勝ち抜いた花咲徳栄の最速152キロ左腕・高橋昂也投手を、今秋ドラフトの1位指名候補に当たる“A評価リスト”に追加した。

 山下スカウト部長は、高橋について「春の段階ではBだったけど、この大会ではA。春とは別人の投手になった。球の速さに加えて、角度がある。先発完投型の投手。春から夏にかけての進歩はすごい」と成長を絶賛した。

 また、同部長は前回6月の会議で“A”に位置付けた寺島成輝投手(履正社)、藤平尚真投手(横浜)に、高橋を加えた注目の高校生3投手を“三羽ガラス”と表現。「甲子園組ではこの3人以外にもいい投手は出てくると思う。今年の甲子園大会は、われわれにとって最終チェックの場として、かなり重要。ああいうところでいい投球をするとすごく目立つ。どういう投球をするか、ものすごく興味がある」と、大舞台での結果も重視する考えを示した。

 今回のスカウト会議は高校生候補の現状報告と、評価の見直し作業が目的。1位候補に関しては前記の“三羽ガラス”に加え、“特A”に位置付ける田中正義投手(創価大)や、山岡泰輔投手(東京ガス)ら、計9人をリストアップしている。