DeNAが22日の巨人戦(横浜)に延長12回、3―2でサヨナラ勝ち。試合を決めたのは目下絶好調、筒香嘉智外野手(24)の、3戦連続1試合2本塁打となる28号サヨナラ弾だった。

 6回にはエース菅野の148キロの速球を逆方向に27号ソロ。それでも筒香は浮かれることなく「何とか強い打球で塁に出ようと思った。チームが勝てたのが一番」と淡々と振り返った。

 ラミレス監督も「シンジラレナイ」と日本語で話す劇的勝利で2位巨人と1・5ゲーム差に迫った。この日、球場を訪れたDeNA・南場智子オーナー(54)も「(筒香は)気持ちがいい」と球宴第1戦(15日)のMVPから好調を維持する主砲を大絶賛だった。

 南場オーナーが上機嫌なのも当然だ。この日はDeNAが業務提携する任天堂の「ポケモンGO」(ポケモン、NIANTICとの共同開発)の日本配信日。ポケモン関連株としてDeNA株もこのところ絶好調で、株価はこの日の終値2793円とここ1か月で約500円も上がっている。

 そんなこともあり、筒香の登録名を「ポケモンGO」と合体させた「筒GO」とする冗談のような案についても、南場オーナーは「本人次第じゃないですか。コラボも考えています」とジョークで切り返すほどだった。

 当の筒香はポケモンについて「小さい時に買ってもらったけど、全クリ(=完全攻略)はしていません」と元野球少年らしく笑った。DeNAファンにとっては、ピカチュウよりも今の筒香の方が貴重な存在となっているのは間違いない。