21日に神宮球場で行われる予定だった第98回全国高校野球選手権・西東京大会準々決勝は雨のため中止となった。東京都高等学校野球連盟が公式サイトで発表した。

 この日は怪物スラッガー清宮幸太郎内野手(2年)を擁する早実―八王子学園八王子、東海大菅生―国学院久我山の2試合が組まれていた。明日22日も悪天候が予想されるため西東京大会の準々決勝4試合は23日(早実は午前11時試合開始)、東東京大会の準々決勝4試合は24日に行われる。

 この雨天中止を〝恵みの雨〟と捉えているのが早実OBだ。現在早実の吹奏楽部は夏季合宿の真っ最中。そのため、これまで早実の試合ではOB・OGを中心とした私設応援団が応援に訪れていた。この日の試合もその予定だったが、中止に伴う順延のため、準々決勝から吹奏楽部がスタンド応援に駆けつけられるというわけだ。

 ある早実OBは「去年の快進撃が応援に支えられていたというのも事実。スタンドは早実の応援一色でしたからね、相手としてはやりづらかったでしょう。吹奏楽部が来られるのは、うちとしては大きなアドバンテージだと思いますよ」と語る。

 18日の国士舘戦後、「応援は間違いなく力になっている。次は神宮ですが、もっともっと来て自分たちの力になってほしい」と語っていた清宮。天候も追い風に変えられるか。