最下位の阪神は20日、巨人戦(甲子園)に2―6で完敗。今季5度目の同一カード3連敗を喫し、借金もワースト更新の13に膨れ上がった。

 これで今季、甲子園での「伝統の一戦」は0勝6敗1分け。金本監督はこの日、前日(19日)の試合で3打席連続三振し、途中交代させた不振のゴメスをスタメンから外した(今季4度目)。

 代役の一塁手として育成枠出身の原口を今季2度目の起用。しかし、打撃好調だった西岡が2回に左翼線への同点適時打を放った際、一塁ベース手前で突然転倒。左足首付近を痛めそのまま担架で運び出され、病院へ直行するアクシデント。

 チームは5回まで毎回得点圏に走者を進めながら拙攻の連続。特に初回、5回と2度の満塁で北條が大ブレーキとなったのは痛かった。

 スタンドの虎党ファンからは「ええ加減にせえ!」「試合捨ててるんか!」など怒りのヤジが飛び交った甲子園。指揮官は「なかなか…。何とも言いようがないな。ファンを喜ばしてあげたいけど」と言葉は少なかった。