「大谷新フォーム」日本ハムのコンディショニング担当に手応えを聞く

2016年07月06日 10時00分

進化し続ける投手・大谷

 日本ハム・大谷翔平投手(22)が「無敵モード」に突入している。開幕から8試合で1勝4敗と苦しんだが、5月22日の楽天戦(札幌ドーム)から「1番・投手」で先制弾を放った3日のソフトバンク戦(ヤフオク)まで7連勝。日本最速を更新する163キロも連発した。自身が「(球速は)意図的に出しているわけではない。全体的なバランスの中で出せているもの」という新フォームの完成度を、これまで二人三脚で取り組んできた白水直樹コンディショニング担当(37)に聞いた。

 

 ――今のフォームの完成度は

 

 白水:だいぶいいバランスで投げられている球の割合が増えてきました。でも、まだまだやらなきゃいけないというか、本人の理想にもまだ届いていないですし、僕らが見てもまだまだ改善の余地はある。少しずつ進歩していると思いますが、彼の持っているポテンシャルに対してはまだ理想とは程遠い。

 

 ――具体的な改良ポイントは何か

 

 白水:基本的に投手は捕手の方向にしっかり進みたい。前に出て行く力をどう体全体の回転運動に「まとめる」かは、大谷に筋力があるがゆえに難しい動きになってくる。筋力をつけるとどうしても重心が(体の中心から)外へ行ってしまい、遠心力で腕が大回りしてしまう。腕の振り幅が大きければ大きいほど打者にも(ボールが)見やすいということにもなる。それをいかにコンパクトに踏み出した捕手方向に向けるか。

 

 ――目指すフォームとは

 

 白水:第一はケガの予防。ケガをしないフォームづくりをした上で制球がいいに越したことはないし、(球速は)速ければ速い方がいい。

 

 ――今年のフォームはフィニッシュ時に右の軸足が高く上がっている。あれだけ軸足が高く跳ね上がると制球に悪影響が出るのでは?

 

 白水:そこは問題ないでしょう。(力が)一塁方向に流れたりしないで、捕手方向にちゃんと向かっていれば。力が(ボールに)ちゃんと伝わっているかが重要。結果は出ていますが、僕らの中ではまだまだだし、大谷の中でもまだという認識。これは映像とかではなく本人が動いている感覚とこちらとのディスカッションで登板ごとにすり合わせをしています。