【ワシントン州シアトル発】マリナーズの岩隈久志投手(35)は3日(日本時間4日)、オリオールズ戦に先発し、6回0/3を10安打4失点で、8勝目(6敗)をマークした。チームは今季初の同一カード4連勝で貯金を4とし、ア・リーグ西地区2位のアストロズに並んだ。

 打線の援護に助けられて白星は手にしたものの、納得のいく投球ではなかっただろう。立ち上がりはピンチの連続。初回は一死後、2番金賢洙に右中間を破る二塁打を打たれ、2回は二死後に連続安打で二死一、二塁と得点圏に走者を背負った。いずれも後続を抑えて得点は許さず。3回は9球でこの試合初めて三者凡退。するとその裏、スミスの10号満塁弾で4点を先制し、岩隈ペースになるかと思った。ところが、4回。先頭デービスは2球で打ち取ったものの、5番トランボに左翼へ24号ソロを叩き込まれた。6番スクープにボテボテのゴロで投前内野安打され、7番アルバレスは中前打。この打球を中堅マルティンが後逸して一死二、三塁とされた。8番ハーディが三塁線を破る二塁打を放ち、1点差に詰め寄られた。

 そんなピンチの岩隈を救ったのはオリオールズ打線の早打ち。9番ジョセフは2球目を打って二ゴロ。1番ジョーンズは初球に手を出し、捕飛。この日のオリオールズ打線は岩隈の制球力が良いことから早いカウントから仕掛けてきた。初球打ちが7度(2安打)、2球目は5度(1安打)。じっくり見られていたら展開は変わっていたかもしれない。

 4回裏に2点を追加してもらうと5、6回も安打を許したが、それぞれ10球で無失点で切り抜けた。7回先頭打者に安打されたところで交代。球数は78球だったが、サービス監督は10安打されていることから早めの決断をした。2番手が適時打を浴びて6―4となったが、7回に味方打線が3点を奪って突き放した。