
ソフトバンク・松坂大輔投手(35)が30日、筑後でブルペン入りし、5月14日のウエスタン広島戦(マツダ)で右手の違和感を訴えて以来、初めて捕手を座らせ、投球練習を行った。
変化球を交えて40球を投げ込んだ松坂は「投げることに関しては、不安になるところはなかった。(捕手を)座らせると感覚は違うんですけど、今日は自然に投げられた」と充実感をにじませた。
昨年、右肩を手術して以降、一歩前進しては後退するという状況の繰り返しだが、この日のブルペンの状態はよかったという。
「肩の動きに関しては以前は不安に感じていたものが今は一切ない。その状態はキャンプ時にもなかった。僕が意識しなくてもフォームが変わっているみたい。やってきたことがいい方向に形として表れている」と話し、自然とフォームが改善されたことを明かした。
倉野投手巡回コーチは「まだ波はある」としながらも「いい感じの球は見えていました。しっかり走り込みもできていますし、体の動き自体はキレが出てきたと感じています」と評した。今後は週に2~3回、ブルペン入りし、球数を増やす予定だという。
実戦復帰については「安定してきてからいかせたい」と慎重な姿勢を崩さなかったが、松坂は復活ロードをしっかり進んでいる。