【阪神5-3DeNA(28日)】阪神のランディ・メッセンジャー投手(34)が7回3失点でチームトップの7勝目を挙げた。5回まではパーフェクト投球。4点リードの6回に突如、崩れ、3点を奪われ1点差に迫られたが、踏ん張った。3連敗中だったチームの悪い流れを断ち切り「最近厳しい戦いになっていて、何とか勝ちを付ける投球がしたかった。(捕手の)岡崎がいいリードをしてくれた」と笑顔を見せた。

 昨季はシーズン序盤に“無気力行動”などで首脳陣を悩ませることもあったメッセンジャーだが、それも今は昔。来日7年目の今季は練習から助っ人たちの良き手本として存在感を発揮している。この日は登板中に大雨が降りだし、足元がぬかるむ悪環境での登板。6回には自らの一塁への悪送球が失点につながったが、イライラすることも一切なかった。

 直球の切れが抜群で10三振を奪ったメッセンジャー。「先発のなかでは実績、経験があるので一番頼りになる。6回は本人の感覚が違ったのかもしれないが、すぐに修正して抑えるのも経験、実績だと思う」と金本監督も絶賛するばかりだった。