日本ハム・大谷翔平投手(21)が26日のオリックス戦(京セラ)で7回3安打無失点、今季6度目の2桁奪三振となる11三振を奪い、6―0の勝利に貢献した。大谷はこれで5月22日の楽天戦(札幌ドーム)から6戦6勝で7勝目(4敗)を挙げた。

 また、5月29日の楽天戦(コボスタ宮城)から続けてきた“リアル二刀流出場”でも5戦5勝。自身の登板試合では計15打数6安打(打率4割)、3打点。投げては計38回で自責3の防御率0.71、47奪三振と投打両面で高いパフォーマンスを発揮し続けている。

 5月中旬までの8試合で1勝4敗、防御率3.34と苦しんだ日々を振り返り「勝てない時もいろいろと思うところはあった。自分のやっている練習だったりパフォーマンスがどの程度試合で生かせるのか、しっかり過程を見て把握していた」と、今も改善過程にある新フォームへの手応えを語った。

 これに栗山監督も同調。はた目には文句なしの11奪三振にも「上下のバランスがビシッと決まったと思ったのが1球あった。早くそういう感じの球が増えてくればいいんだけど」といつも通り、厳しめの採点。この日10個目の三振を奪った6回、奥浪への勝負球、外角低めいっぱいに決まった160キロ直球(見逃し三振)を念頭に、目指す「圧倒的投球」の次元の高さに言及した。