3打席連続本塁打の巨人・ギャレット「完全復活」なのか

2016年06月27日 16時30分

妻のキャシーさん(左)、息子のジャクソン君(右)と笑顔で3発ポーズのギャレット

【得津高宏・快打一閃】巨人が26日のDeNA戦(横浜)に9―4で勝って連敗を2で止め、2位に浮上した。しかし依然として借金生活に変わりはなく、首位・広島との差は8のまま。3打席連続本塁打、7打点のギャレット・ジョーンズ(35)の活躍もあったが、本紙評論家・得津高宏氏はどう見たか。

 確かにインパクトは十分だった。ギャレットは「主砲失格」の烙印を押された体たらくを払拭するかのように、2回の先制3ランを含む豪快アーチを3打席連続で叩き込んだ。ただし「これで主砲が完全復活」といえばどうか。

 第1、2、3打席でとらえたボールはすべて直球系。モスコーソと戸柱のDeNAバッテリーは「なめすぎ」ではなかったか。8回の第4打席では左腕・大原の外角スライダーに詰まり気味の中飛に抑えられた。3発で気分的に楽にはなったろうが「左腕」「変化球」という弱点を克服したわけでもないだけに、安心はできないだろう。

 この日の先発・内海は今季最長の8回0/3を投げ、8安打4失点で3勝目をマークしたが、完投目前で9回に無死満塁のピンチを招いて途中降板。最後は締まらず、チームに勢いをつける勝ち方というわけにはいかなかった。

 もちろんこの内海もギャレットも、高額の年俸をもらっている「働いて当たり前の選手」。チームのムードを劇的に変え、上昇気流に乗せるようなラッキーボーイには残念ながらなれない。たとえば桜井がビシッと抑え、岡本が3連発、という勝ち方なら話は別だが…。今の巨人にそういう勝ち方は難しい。

 一方、首位を走る広島は、伸びしろのある若い力が次々と台頭し、ベテランも触発されている。そういう理想的な流れによって勢いが加速しており、巨人との差はゲーム差以上に大きくあるように感じてしまう。ただ、ベテランだろうが、助っ人のまぐれ当たりだろうが、勝ち続ければ流れができることも確か。ベンチは選手任せにならず、そうした流れを作る、ベンチワークにも気を配ってほしい。(本紙評論家)