巨人失速危機…小林誠離脱で強肩発動できず

2016年06月23日 16時30分

無念の離脱となった小林誠

 巨人の若き扇の要が、無念の離脱だ。球団は22日、出場登録を抹消された小林誠司捕手(27)について、同日都内の病院で精密検査を受けた結果「左肩甲骨棘下窩骨折」と診断されたと発表した。開幕から苦しみながらも、投手陣をけん引してきたレギュラー捕手のリタイアは大打撃。ただでさえ最近は故障者が続出しており、チームは首位追走どころか、失速危機にさらされている。

 

 一軍全体練習が行われたこの日、小林誠はジャイアンツ球場に姿こそ見せたが、高橋由伸監督ら首脳陣と言葉を交わすと、練習には加わらずに厳しい表情で球場を後にした。

 

 小林誠は16日の楽天戦(東京ドーム)で左肩に死球を受けた。翌日のロッテ戦は強行出場したものの、その後は2試合欠場。首脳陣は出場登録したまま回復に期待を寄せたが、下されたのは無情の診断結果だった。

 

 由伸監督は小林誠の今後の見通しについて「それは小林の骨に聞いてくれよ。けがした選手を使うわけにはいかない」と語るにとどめたが、本来なら代わりにマスクをかぶってほしい阿部は、まだしばらく一塁手に専念の方向。村田真ヘッドコーチは、リーグ戦再開となる24日DeNA戦(横浜)以降の捕手起用について「相川と実松、現状は2人で、と考えている」と明言した。

 

 捕手再転向した阿部が右肩不安で出遅れた今季、チームが開幕から首位争いを演じられたのは、小林誠の存在抜きに語れない。打率1割9分7厘は寂しいが、守備では駒不足の投手陣を支えてきた。自慢の強肩はすごみを増し、盗塁阻止率3割7分1厘はリーグトップ(22日現在)。首脳陣も「投手のクイックが多少下手でも、相手は誠司の肩を警戒して盗塁の“企図数”が減る。今年は送球も安定したし、あの強肩が目に見えない失点の芽を摘んでくれている」と評価していた。

 

 未熟な配球面がやり玉に挙がることも多いが、ライバル球団にとっても、小林誠の強肩は脅威そのもの。セ・リーグの某スコアラーは「打撃は相川が上でも、それより厄介なのがあの肩。これでようやく巨人戦で足が使えます」とほくそ笑む。

 

 クルーズ、立岡、亀井ら主力に故障者が相次いでいたところに、今度は小林誠まで離脱。加えてこの日は左腕の違和感発症後、初めてシート打撃に登板したポレダが、一軍首脳陣の目の前で脇腹を痛めて投球を中止し、病院へ直行した。

 

 アクシデント続出の由伸巨人。リーグ戦再開後も、厳しい戦いを強いられそうだ。