巨人・マイコラスようやく復帰もチーム内に漂う不信

2016年06月22日 16時30分

明るい表情で練習をこなすマイコラス(中)

 巨人の助っ人右腕、マイルズ・マイコラス(27)が21日、東京ドームでの全体練習に合流した。リーグ戦再開後2戦目となる25日のDeNA戦(横浜)で今季初登板する見込みで、駒不足に苦しんだ先発陣を支える柱として大きな期待がかかる。ただ、チーム内が歓迎ムード一色かといえば、そうでもないようで…。

 

 背番号39が久しぶりに本拠地のグラウンドを駆け巡った。練習前のミーティングでナインから拍手で迎えられた助っ人右腕は、キャッチボールや投内連係、ランニングなどのメニューを消化。「一軍に戻ってこれてうれしいし、チームに貢献できるように頑張りたい。このチームはいいチームだと思うし、そこの一員として役に立てるようにしたい。投げている限りは多くの勝利に関わりたい」と決意を口にした。

 

 チームにとってマイコラスの離脱は大きな痛手だった。来日1年目の昨季はチームトップの13勝を挙げ、エース菅野とともに先発陣の屋台骨を支えたが、今年は2月のキャンプ中に右肩の不調を訴えて3月には治療を目的に一時帰国。開幕に出遅れ、勝ちを計算できる先発投手が菅野だけとなり、チーム防御率もリーグ5位の3・62まで落ち込んだ。

 

 それでも何とか復帰にこぎつけたことは、6ゲーム差で広島の背中を追う巨人とって戦力的にプラス材料となるはず。村田真ヘッドコーチが「せめて(菅野との)2本柱にしようや!」と声を大にすれば、尾花投手コーチも「投球はまだ見ていないが、ファームからの報告では『一軍で大丈夫です』ということだった」と笑顔を見せた。

 

 しかし、チーム内には助っ人右腕への不信感が色濃く残っている。スタッフの一人は「本人が本気で投げようと思っていたら、開幕から投げられたんじゃないの? 合流したといっても、もう6月後半。戻ってくるのが遅いよ」と吐き捨て、別の関係者も「もちろんしっかり働いてくれるに越したことはないけど、今年は2年契約の1年目。この先、またどこが痛いと言いだすか分からない。人間そう簡単に変わらないと思うよ」と早くも疑いの目を向ける。

 

 由伸監督は、ようやく復帰にこぎ着けたマイコラスについて「最初(開幕)から投げてくれれば良かったけどね」と前向きな言葉を発することなくチクリ。当の本人は自身の復調ぶりに「それはこれから(の登板を見れば)分かることだ」と胸を張ったが…。周囲の疑念は快投で払拭するしかない。