交流戦MVP最有力!王会長も評価していたソフトB・城所の潜在能力

2016年06月20日 16時30分

5回に満塁弾を放った城所

 ソフトバンクは19日、阪神戦(甲子園)に8―4で勝利し、2年連続の交流戦勝率1位の栄冠を勝ち取った。試合を決めたのはMVP候補の城所龍磨外野手(30)だ。5回にプロ初の満塁弾を放ち、交流戦通算6度目の頂点に導いた。もともとは王貞治球団会長(76)にも評価されていた男がようやく花開いた。

 5回二死満塁から今宮が押し出し四球を選んで先制。ここで打席に入った城所は相手先発・岩貞の直球をフルスイング。打球は右翼スタンドに飛び込む第6号満塁弾となった。プロ入り初のグランドスラムに城所は「奇跡! (今宮)健太が押し出しで点を取ってくれたので気持ち的に楽でした。手応えがあったので行くかなと」と声を弾ませた。

 これで交流戦のMVPの最有力候補に躍り出た。打率4割1分5厘、5本塁打、12打点。全日程は終わっていないが首位打者は確実な状況。「(MVPは)意識している部分はあったけど、勝たないと優勝(交流戦1位)できないので今日は忘れていた」と背番号23は謙虚に話した。

 入団時から潜在能力は高く評価され、世界の王からスラッガー候補として期待されていた。現在の活躍に王会長も「もともと遠くに飛ばす力はあったからね」と目を細めている。

 3年前からジムに通い、肉体改造をした。ボディービルダーのような筋肉を手に入れたが、代わりにしなやかさを失った。「本来の僕のバランスではなかった。パワーはスピード×筋量。筋量が落ちてもスピードが上がれば掛け算でパワーが上がる」と体重を6キロも落とし、スピードを求めた。結果として本塁打を量産。「動きだしもいい。今がベストだと思う」

 工藤監督は「面白いと言ったら失礼だけど、予期しないところで打つよね」。それでも指揮官にとっては納得の一発だ。「日頃の練習のたまもの。休むのが怖いという気持ちでやっている姿をオレは見ている」。13年目にして「待機中」から「活躍中」になった男は今後もソフトバンクを引っ張る。